美女が切り盛りする店
世界最大級のゲイタウンといわれる新宿2丁目は、ゲイだけでなく、女性やノンケ(異性愛の男性)も楽しめる店が増えている。
それでも女性オーナーの店はまだまだ珍しい。
数少ない女性店のひとつが、バー「ピンクパンサー」(☎03・5363・2830)だ。
オーナーの森令緒さんが言う。
「この街では、女の私は色恋沙汰と無関係。それがすごく楽なんですよ。その楽しさにすっかりハマっちゃって。それでゲイもノンケも女性も気軽に来られるような店をやりたくて、8カ月前にオープンしたんです」
池袋のキャバクラでナンバーワンを張って、蓄えたカネを開店資金に充てた。ノリノリの話しぶりからは、あっけらかんとした性格に映るが、意外と計画的らしい。
「食品はどうしてもロスが出て、コストにはね返るから、店にあるのはアルコール以外乾き物だけです。客層ですか?ゲイのカップルがカウンターを埋め尽くす日もあれば、ノンケだけの日、女性オンリーの日もあってまちまちです」
取材のときも、「久しぶりー」と言いながら女性客が入ってきた。奥のカウンターでは、体格のいいゲイがカラオケを熱唱。なるほど、だれでも気軽に楽しめる店だ。
料金は1人3000円~。